東京の“島の魅力”を発信「東京愛らんどフェア」 有楽町駅前に特産品ずらり

2022.09.11(日)

10:10

 新型コロナウイルス感染症の影響で、離島地域の観光業も大きな打撃を受けました。そんな逆境に負けじと“東京の島”の魅力をPRするイベントがJR有楽町駅前で開かれました。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、離島地域の観光業も大きな打撃を受けました。そんな逆境に負けじと“東京の島”の魅力をPRするイベントがJR有楽町駅前で開かれました。

 9月9日・10日の2日間にわたって開かれた「東京愛らんどフェア」は、『東京の島には愛がある』をコンセプトに、伊豆諸島と小笠原諸島の魅力を発信するべく、特産品が集結しました。会場にはキッチンカーも出店していて、郷土料理も味わえます。

 かつて本土との定期船がなかった東京・小笠原村で貴重なタンパク源として古くから親しまれてきた「海ガメの煮込み」は、甲羅以外全ての部位が入った“島グルメ”です。プルプルとした食感、コリコリとした食感、肉のような食感…いろいろな食感が混ざり合って大変おいしく、よく染みたしょうゆベースの濃厚な味わいが特長です。

 新型コロナの影響を受け、島に訪れる観光客が減った今、会場では今回のイベントを観光業復活の起爆剤にしたいと、各島の担当者が力を入れてPRする姿がありました。神津島の担当者は「この2年間はお客さんの数も半分ほどまで減っていた。きょうも大盛況でたくさんの品物を買ってもらっているので、イベントをきっかけに多くのお客さんに島にも来てもらえたら」と話していました。また、新島の担当者は「ここでまず気に入るものを見つけて、それをきっかけに島を好きになってもらえれば。ぜひ島に来て体験をしてもらえれば」と話していました。

 主催者は「東京の島ならではの魅力を発信し、今後の観光客につなげたい」と話しています。

<東京の島ならではの特産品 浜松町駅前に>

 イベントの会場は有楽町駅前ということもあり、多くの人が足を止め、買い物袋いっぱいに特産品を購入していました。

 映像で紹介した「カメ煮」は年間の捕獲数が135頭までと決められている、貴重な海ガメを使った料理です。また、八丈島の特産・アシタバを使ったお茶は甘みも感じられるさっぱりした味わいで飲みやすく、炒め物や肉料理との相性も最高です。さらに、観葉植物が好きな人にお薦めなのが、御蔵島の「苔(コケ)玉」です。お店の方によりますと御蔵島は標高が800メートルと高いため、霧などが発生しやすく湿度も高いため、コケが育ちやすい環境だということです。島の特性を伝えようと今回のイベントのために特別に作られたものだということです。土をコケで覆い、糸で形づくるまで1カ月かかっていて、コケを支える台の部分も島で生育している水に強いクワの木を使用しているというこだわりようです。

 島ならではの魅力がたっぷりと詰まったこのイベントは、9月10日までの開催です。

 

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