東京パラリンピック2020大会の「ボッチャ」で日本が大活躍 28年前に日本へ取り入れた古賀稔啓さんの思い

2021.11.12(金)

17:00

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。
今回は東京2020大会が開催された東京で行われる取り組みや人々の思いを紹介する「Our Legacy」で、障害がある方のためにヨーロッパで考案されたスポーツ「ボッチャ」を日本へ取り入れた古賀稔啓さんを紹介しました。

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。
今回は東京2020大会が開催された東京で行われる取り組みや人々の思いを紹介する「Our Legacy」で、障害がある方のためにヨーロッパで考案されたスポーツ「ボッチャ」を日本へ取り入れた古賀稔啓さんを紹介しました。

◆Our Legacy 「日本のボッチャの父 古賀稔啓」

東京2020大会が開催された東京を舞台に行われる取り組みや、そこに関わる人々の思いを紹介する「Our Legacy」。
今回は、東京2020大会で日本が大活躍したボッチャを国内で広めた方に、お話を伺いました。

取材に訪れたのは、障害者研修保養センター。
そこで行われていたのは、目標とする球にボールを投げ、いかに近づけられるかを競う、ボッチャ。

障害がある方のために、ヨーロッパで考案されたスポーツで、「ランプ」という道具を使って投球することで、重度の障害の方でも楽しむことができます。
東京パラリンピックで杉村選手が日本初の金メダルを獲得したことで、今、注目を集めている競技です。

そんなボッチャを、28年前に日本へ取り入れた、古賀稔啓さんに、お話を伺いました。

(古賀稔啓さん)
「(Q.東京パラリンピックでのメダルラッシュが話題になりましたが、反響はありましたか?)『杉村選手のように僕も活躍したい』『どんな練習をしたらいいですか』という連絡が、結構、入ってきていました。(Q.今、どういった活動をされている?)『ユニバーサルボッチャ連盟』というのを立ち上げ、高齢者や、いろいろな人たちができるようなボッチャの普及活動をしています」

体験会を通じたボッチャの普及活動や選手の指導をしている古賀さん。以前は、特別支援学校の教員をするかたわら、車椅子陸上競技の選手を指導していました。
1993年に海外遠征した際に出会ったのが、当時、日本では知られていなかったボッチャでした。

(古賀稔啓さん)
「特別支援学校の子どもたちができるスポーツというのは、その時代は少なかったですから。でも、子どもたちはすごくスポーツが好きなんですよ。投げられない人が補助具を使って投げられる人と同じようにボールを操作したり、『自分でもできるんだな』という喜びを、導入して、すごく感じました」

日本では重度の障害を持つ方が楽しめるスポーツが少なかった1990年代。
ボッチャのイベントを開いた古賀さんのもとに、参加者から、多くの喜びの声が届きました。

(古賀稔啓さん)
「(Q.重い障害の方も一緒にできるスポーツだと思うんですが、どんな変化が生まれましたか?)ボッチャの魅力を分かってくると、やっぱり『外に出たい』『練習に行きたい、大会に行きたい』という気持ちが生まれる。障害の重い人たちが、競技によって社会参加することにつながっていく。ボッチャを通して、社会にどんどん出ていくように、彼らは変化しています」

古賀さんが思い描く未来とは…。

(古賀稔啓さん)
「障害が重くても、なくてもできるスポーツですので、小さいお子さんから高齢者までを含めて、ボッチャを楽しんでいただいたり、いろいろな人たちがボッチャを知ることで、障害の理解も生まれてくると思うし、その中でパラリンピックの選手が一緒に競技を楽しむような大会を開きたいと思います」

障害も年齢も関係なく、お互いの距離がもっと近づく未来へ。
これからのボッチャの盛り上がりから目が離せませんね。








<番組概要>
番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:久保井朝美、中村美公
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

 

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