デジタル画像が75億円で落札…注目の最新技術“NFT”と今後の展開

2021.10.14(木)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。9月28日(火)放送の「フラトピ!」では、デジタル時代の新常識“NFT”について取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。9月28日(火)放送の「フラトピ!」では、デジタル時代の新常識“NFT”について取り上げました。

◆NFTはデジタルデータの権利を守る“鑑定書”

今回“NFT”について解説してくれるのは、NewsPicksのプロピッカーで投資の専門家・小池藍さん。

NFTとは、“Non Fungible Token”の頭文字から取った略称のこと。小池さんは、「簡単に言うと『代わるものがない印』という意味。通常デジタルデータはコピーが可能だが、NFTはその価値を唯一無二の一点ものとする技術」と説明。「いわば鑑定書のようなもので、これを用いることで製作者の権利や利益を永久に保護、追求できる革新的なもの」とそのメリットを紹介します。

そんなNFTは現在、とりわけアートの分野で注目されています。世界最大のオークションハウス「Christie's(クリスティーズ)」でもデジタルアート作品の販売が開始されましたが、それは一般的な作品と違い現物が存在しません。にも関わらず、NFTのおかげもあって入札が殺到。なかでもBeepleというアーティストの作品はJPEG画像でありながらおよそ75億円もの金額で落札されたそうで、これにはキャスターの堀潤も驚きを隠せません。

なぜこれほどの高値が付いたのか。小池さんは「初のデジタルアート作品がNFTで出てきたという話題性」とその理由を語ります。しかも、これはデジタルの歴史に残るため、今後もさらなる価値の上昇が予想され、「そうしたストーリー性が重要視されるのが今のNFTのアートの特徴」とNFTの現状を明かします。

◆NFTで新たに生まれる仮想空間での“経済”

そして、堀も注視する今後のNFTの展開について、小池さんは「CGで作られた仮想空間でもNFTの技術が活用されている」と言い、その1つである仮想都市の「MetaTokyo(メタトーキョー)」を紹介。このMetaTokyoのなかではNFTによって土地や建物、洋服などが購入可能で、「現実社会と同等の経済活動が行えるようになってきている」と小池さん。

こうした仮想空間はこれまでにもあったものの、その違いがNFT。「既存の仮想空間はやはりデジタル上の空間なので、ものがいくらでもコピーできてしまい現実世界とはかけ離れていた。しかし、NFTによって存在するもの全てが一点もの、限定のものだと証明されるので、実際の世界と同じような生活ができる。(今後は)現実の世界と同じような経済圏が出てくる可能性がある」と言います。

その上で小池さんは、「この技術は今まで発展してきたブロックチェーンや仮想通貨などと相まって加速する大きな要因となってくるので、今後より拡大していく」とさらなるNFTの広がりを予見していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

 

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