小笠原諸島で噴火 硫黄島の南50キロに“新たな島”

2021.08.23(月)

10:00

 東京の小笠原諸島で海底火山が噴火した瞬間が撮影されました。大変貴重な映像をご覧ください。

 東京の小笠原諸島で海底火山が噴火した瞬間が撮影されました。大変貴重な映像をご覧ください。

 8月15日に海上保安庁のカメラが捉えたのは、小笠原諸島の硫黄島から南に50キロのところにある海底火山「福徳岡ノ場」が噴火している瞬間です。海面から黒い煙が噴き出し、噴煙の高さはおよそ16キロにもなりました。330キロほど離れた小笠原村からもその様子が確認されたということです。今回の噴火について産総研(活断層・火山研究部門)の山元孝広・副研究部門長は「そもそも福徳岡ノ場は非常に活発な活火山。この100年間で複数回の噴火を繰り返している。規模としてはかなり大きく、この100年間で一番大きな噴火をしたと思う」と話しています。

 噴火の翌日=16日に撮影された映像には「丸かっこ」のような形になった島が確認されました。島は軽石や火山灰でできていて、風や波の影響で形が変わるといわれています。果たして、このまま残って新たな島の誕生となるのでしょうか。これについて山元さんは「この海域では噴火のたびに島ができてはすぐに消滅するということを繰り返している。島として残ることはあまりないと思う」と話しています。

 

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