暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX（地上波9ch）の情報番組「東京インフォメーション」（毎週月―金曜、朝7:15～）。
今回は東京2020大会が開催されている東京で行われる様々な取り組みや人々を紹介する「Our Legacy」で、普段は介護施設で理学療法士として勤務しているパラローイング日本代表の有安諒平選手のお話を紹介しました。

◆Our Legacy「パラローイング 有安諒平」

東京2020大会が開催されている、この夏、東京で行われる様々な取り組みや、そこに関わる人々を紹介する、「Our Legacy」です。
今回は、ボート競技に初出場する選手にお話を伺ってきました。

今回、お話を伺ったのは東京2020パラリンピック大会のボート競技、パラローイング日本代表の有安諒平選手。
15歳のときに、国の指定難病である「黄斑ジストロフィー」の診断を受け、狭い視野の中でプレーをしています。

（有安諒平選手）
「（Q.ボート競技という激しい競技を始めるきっかけは、どんな出会いだったんですか？）東京オリンピック・パラリンピックが決定して、自国開催のこの大会に出場したいなという気持ちが強くなって、本格的に、何か競技を始めていこうというところで、東京都がやっていた、パラリンピックの選手発掘プログラムのイベントに参加させてもらったのが2016年でした。そのときに、パラローイングという競技と出会いまして、そこから、『やってみないか？』というようなお話をいただいて」

パラローイングは、直線2,000mの距離を漕ぐ速さを競う、シンプルなルールです。
その中で、有安選手が出場するのは、「PR3」と呼ばれる、5人乗りのクラス。4人の漕ぎ手と、「コックス」と呼ばれる指示役を入れた、5人乗りのボートで競います。

（有安諒平選手）
「（Q.実際に乗ってみると、何か気づきみたいなものはありましたか？）パラローイングのもっている特徴だとは思うんですが、男女混合で、障害も混合ということになると、両手で漕いでいる視覚障害の人と、片手で漕いでいる肢体不自由の選手が一緒に乗っていたりもしますので、身体的にも特徴の違う選手たちというのが乗っている中で、オールを漕ぐタイミングを合わせるというのが非常に難しいなというのを感じまして、面白さでもあるかなとは思うんですけど、そんな印象でしたね」

普段は、都内にある介護施設で、理学療法士として勤務している有安選手。
仕事で得た知識は、アスリートとしての活動にも活かされています。

（有安諒平選手）
「どういったトレーニングメニューをやっていて、どういうメニューがやれて、どういうメニューをそれくらいやればいいかというような、トレーニングのプランニングというところでは、理学療法士としての知識は非常に役に立っているなと思っています。
（Q.アスリートだけじゃなくて、コーチみたいですね）みんなで相談しながら、トレーニングのプランを立てたりしながらやっています。
（Q.今大会、パラローイングに注目される方も多いと思いますが、どんな目標を立てましょうか？）強豪のヨーロッパ諸国に対して、日本はチャレンジャーとしての立ち位置になるかなと思うんですが、できればそれを結果につなげていくような形になっていけばいいなと思っています」

そんな有安選手が思い描く未来とは…。

（有安諒平選手）
「障害だとか、けがだとか病気というものは、最初、その状態になったときには、誰しもがショックを受けますし、そこで大変な思いというのは必ずあると思うんですが、その先、切り開いていける状況というのは、最初のリハビリだとか、どれくらいのトレーニングをして、そういった道があってという知識というところがあるかないかというので非常に大きく変わってくるかなって思っていまして、『チャレンジする道があるんだぞ』というところを知ってもらえるようなきっかけとして、自分が機能すれば嬉しいなと思っています」

誰にでもチャレンジする道はある。
その言葉を証明するため、全力でオールを漕ぎ続けます。

有安選手が出場する、パラローイングは、8月27日から予選が始まります。

関連リンク
https://para-tokyo2020.tokyo/








＜番組概要＞
番組名：東京インフォメーション
放送日時：毎週月―金曜 7:15～7:20
キャスター：久保井朝美、中村美公
番組Webサイト：https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/