大雨で順延続く甲子園 東京勢の試合はどうなる?

2021.08.17(火)

10:10

 兵庫県の甲子園球場で開かれている夏の全国高校野球大会は季節外れの大雨が続き、連日の順延に見舞われています。

 兵庫県の甲子園球場で開かれている夏の全国高校野球大会は季節外れの大雨が続き、連日の順延に見舞われています。

 当初の予定では8月9日に開幕して、3回戦の終了以降は20日、22日、24日に1日ずつ「休養日」が設けられ、25日に決勝が行われる予定でした。ところが台風9号の影響で1日遅れて10日に開幕した大会は、12日から大雨に見舞われたことで、46年ぶりとなる「3日連続の順延」となりました。この影響で、もともと3日間あった休養日が削られてしまい、たった1日だけとなっています。また、全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝が今年初めて甲子園球場で開催されることになっていますが、もともとは男子選手たちの「甲子園大会」の休養日である22日に予定されていたものの日程がずれ込んでしまい、21日に男子選手たちの2回戦が終わった後に行われることになりました。

 東京代表では、東東京代表・二松学舎大付と西東京の代表・東海大菅生は最初の予定より4日遅れて、両校ともようやく17日に初戦を迎える予定になっています。

 度重なる順延によって、東海大菅生には“ある問題”が発生しそうです。それが「1週間500球以内」とする投球数制限です。ピッチャーの負担を軽減するために設けられている制度ですが、東海大菅生は仮に勝ち進んだ場合、2回戦から決勝戦まで1週間のうちに5試合が行われることとなってしまいます。5試合を500球以内で1人で投げ抜くのは現実的にはかなり難しいといえそうです。今回の悪天候による前代未聞の日程変更は、ピッチャーの層が厚いチームに有利となる可能性も指摘されています。

 そして、この日程もまだ確定というわけではありません。甲子園付近の17日の天気予報は「大雨」になるかもしれないのです。ウェザーニューズによりますと、17日は朝から雨となる可能性があり、一度雨が降り出したら夜まで断続的に降り続きそうだということです。さらに翌18日も秋雨前線の影響で雨が降りやすい天気が続きそうです。

 今でもぎりぎりの日程に見えますがさらに順延となると、プロ野球が31日から甲子園球場で公式戦が再開される予定で、大幅な日程の先送りは難しいとみられています。大会関係者は「大変厳しい運営になっている」と話しています。

 17日に試合が行われれば、第1試合で東海大菅生(西東京)は大阪桐蔭(大阪)と、第3試合で二松学舎大付(東東京)は西日本短大付(福岡)と対戦予定です。

 

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