2020年の実質GDPは11年ぶりマイナス…日本はどこに向かっている!?

2021.03.01(月)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。2月16日(火)放送の「ニュースランキング」のコーナーでは、2020年の国内総生産(GDP)がマイナス成長だったことについて意見を交わしました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。2月16日(火)放送の「ニュースランキング」のコーナーでは、2020年の国内総生産(GDP)がマイナス成長だったことについて意見を交わしました。

◆リーマンショック以来、11年ぶりのマイナス成長

内閣府が発表した2020年の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年比4.8%減。リーマンショックの影響があった2009年の5.7%減以来、11年ぶりのマイナス成長となりました。新型コロナウイルスの感染拡大により国内外で経済活動が抑制され、記録的な景気後退が裏付けられた形となります。

特に20~40代の間で注目が集まったこのニュース。健康社会学者で気象予報士の河合薫さんは、「そもそもGDPを測り、何を測っているのか。当初、40年前とは変わってきている」と疑問を呈します。

その上で「GDPで見えていないものが山ほどある」と指摘し、GDPを追求するあまり非正規労働者や賃金の安い労働者が増えたと示唆。そして、当初は国民の幸福感などに繋がっていたものの、「今、この数字は何ひとつ国民の幸福感を捉えていない」と苦言も。

過去、民主党政権時代に幸福感を上げるための議論がなされたものの、幸福感を数値で測るのはいかがなものかという意見があるなど、今なお混迷していることが多く、河合さんは「この国はどこに向かっているんだろう」と嘆きます。

一方、国際ジャーナリストの高橋浩祐さんは、コロナ禍に加え、日本は災害や地震が多いこともあり“危機をチャンスに変える”重要性を主張。

今後30年の間に7割程度の確率で直下型地震が起こると言われているなか、地震が起きると流通が寸断されてしまうことがあるため、流通備蓄の問題の克服や、阪神大震災のときにも問題視された火災旋風を回避するなど、コロナにおけるワクチンも含め、「今、日本が弱いところ、医療や危機管理などを集中的に成長分野にすべき」と提案。そのほうが予算の無駄使いにならず、なおかつ成長戦略にもなるとし、「危機をチャンスに変えてほしい」と訴えます。

MCの堀潤は、安倍政権に比べ菅政権は「経済政策の方針がよくわからない」と見解を示すと、河合さんは「そもそも人を見ていない。数字、金しか見ていない」と政権を酷評。高橋さんも「対策が場当たり的」と言い、コロナの水際対策も「去年の春にちゃんとやっていれば、台湾のようにプラス成長になったかもしれない」と話していました。

番組では、視聴者に「あなた個人の今の経済状況は?」というテーマで生投票を実施。結果は以下の通りです。 

◆あなた個人の今の経済状況は?
回復している……186票
悪化している……1,293票
変わらない……1,425票

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

 

この記事が気に入ったら
「TOKYO MX」 公式
Facebookアカウントを
いいね!してね

RELATED ARTICLE関連記事