東京で888人感染 「通常医療 深刻な状況」

2020.12.25(金)

11:40

 東京都内では12月24日、新たに888人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、17日の821人を上回る1日の新規感染者数として過去最多を更新しました。また、重症者も73人で、前日に比べ4人増えました。専門家は「通常の医療が圧迫される深刻な状況になっている」と指摘しています。

 東京都内では12月24日、新たに888人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、17日の821人を上回る1日の新規感染者数として過去最多を更新しました。また、重症者も73人で、前日に比べ4人増えました。専門家は「通常の医療が圧迫される深刻な状況になっている」と指摘しています。

 東京都が医療提供体制に関する警戒度を最も深刻なレベルに引き上げている中、医療従事者を労おうと、天ぷらが入った「年越しそば」がプレゼントされました。都内の個人経営のそば店らでつくる東京都麺類協同組合が都内の10民間医療機関におよそ1000食の年越しそばを贈り、この1年間の感謝を伝えました。受け取った東京都済生会中央病院の海老原全院長は「職員みんな頑張っているが、自分たちが感染してはいけないと心のストレスもたまっている。職員によい励ましのそばになると思う」と語りました。

 ただ、深刻な状況は続いています。東京都庁で開かれた1週間の感染状況を分析する会議では、専門家から前週より感染の広がり方が急速になっていて、徹底的な対策を講じる必要があると指摘されました。警戒レベルは感染状況、医療提供体制共に最も高い段階が維持されました。また、このまま感染拡大が抑えられない場合、年末年始の医療提供体制は深刻な機能不全に陥る恐れがあると指摘されました。

 専門家の分析を受け、東京都の小池知事はクリスマスや年末年始の不要不急の外出を控えるよう、都民に強く求めました。

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