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社長に聞きました社長に聞きました

※本インタビューは2020年春に「マイナビ2021」企業研究ページに掲載されたものを、一部修正したものです。

テレビ電波の枠からコンテンツを解放する

自由な発想で多面的に展開をするTOKYO MX
ユニークなコンテンツで評価の高いTOKYO MXは、既存のキー局とは一線を画したさまざまな取り組みを行っています。同局の特長、新たな事業や今後について、伊達 寛・代表取締役社長にお話を伺いました。
同局は首都・東京のテレビ局としてチャレンジを続けていますが、「若手社員に期待することは?」の問いには「広く世界をみなさい」と笑顔で答えていただきました。
代表取締役社長 伊達 寛(だて ひろし)
チャレンジする気持ちを忘れない

代表取締役社長
伊達 寛(だて ひろし)氏
青山学院大学卒。1978年エフエム東京入社。2013年東京メトロポリタンテレビジョン顧問、14年専務、18年に社長就任。東京都出身。

キー局とは一線を画す、自由なテレビ局を目指す

TOKYO MXは2020年に開局25周年を迎えるテレビ局です。東京に5つある、いわゆる在局キー局とは一線を画した特長ある自由なテレビ局を目指してきました。

多彩なコメンテーター陣で、歯に衣着せぬ意見が飛び交う『5時に夢中!』、『バラいろダンディ』、『モーニングCROSS』など多くの視聴者から支持される番組作りはもちろんのこと、新作から懐かしの名作まで多彩で豊富なアニメ、都民に向けた都政情報やスポーツ中継など、TOKYO MXならではの幅広い番組編成を行うことで、視聴者との接点を多く作りさまざまな取り組みを行っています。

2015年から開始した無料動画配信サービス『エムキャス』は東京以外で私たちの番組を同時視聴することを可能としただけではなく、イベントや新規ビジネスでの活用を可能にする非常に重要な存在になっています。キー局では系列ネットワーク局の経営を圧迫することにつながるため実施が難しいこうしたサービスも、独立局の私たちだからこそ展開が可能となったものです。

番組と連動したイベントには、2012年から毎年開催し、今や東京と大阪で5万人以上を動員するバーチャル・シンガー・初音ミクのライブと企画展があります。番組としての放送はもちろんグッズ販売も好調、さらにエムキャスでも配信するという多面的な展開で、私たちにとって最も象徴的なイベントのひとつになっています。海外からの観客も多く、初音ミクは世界的なコンテンツなのだとあらためて実感しました。
伊達 寛 ゆめらいおんと一緒に。
イベントのステージで、当社マスコットキャラクターのゆめらいおんと一緒に。
その他にも、7人のイケてる男子が登場する番組『イケダンMAX』から派生したイベントでは、豊洲で開催した4公演がすべて満席で12,000人を動員しました。イベントでは公開収録を行い、番組はエムキャスでも配信されました。

私もこうしたイベントにはできるだけ足を運ぶようにしています。そこに参加した方々との良い関係を作り上げていくことが、新たなビジネスにつながるのではないかと思っているからです。

全国にネットワークのあるキー局とは違って、私たちには独立局ならではの身軽さと、自由さがあります。本業である放送事業をベースに、これからもいろいろな事業に挑戦していく当社は、若い人たちにとってはチャレンジができる場所になっているのではないかと考えています。
伊達 寛
やって成功するのが一番良いのですが失敗には寛容な会社です。
だめなのは、やりもせず、うまくいかないことを批判する人です。
私はよく「テレビ電波の枠からコンテンツを解放する」と話すのですが、前述したイベントの他に、他社との業務提携にも積極的に取り組んでいます。

医師や医療従事者をサポートする『MedPeer Channel(メドピアチャンネル)』との業務提携もその一つで、エムキャスの配信システムを使い、12万人の会員に向けて1日30分の医療ニュースを届けています。配信するコンテンツは私たちが制作していますが、医師しか参加していないネットワークなので、ターゲットは明確。医薬品メーカーなどの広告も取り扱っています。

また、フィンテック(IT技術を使った、新しい金融サービス)のスタートアップ企業約50社のビジネスをサポートする会社、FINOLAB(フィノラボ)との協業では、スタートアップ企業の“思い”を番組として放送する一方、エムキャスでは、ノーカットで配信しています。それが、地方の銀行とのビジネスマッチングや、資金面でサポートしたいと思う方々との出会いを広げる場所となっています。彼らの話を聞いていると思わず引き込まれてしまいますね。若い人はすごいなと思うと同時に、コンテンツは至るところにあると実感しています。

これらはいずれもエムキャスを軸として、新たなビジネスを展開している例です。

最近、アクティブシニア層を中心に関心が高まっているクルーズ旅行を企画・番組制作・販売する「MXクルーズ株式会社」も設立しました。旅行の情報番組と、旅行商品の通販番組をTOKYO MXで放送しています。

さらには地方の伝統工芸品などを発掘し販売するEC(電子商取引)にも取り組んでいます。この事業は成功と失敗の繰り返しですが、失敗を重ねることで新たな良い人脈やチャンスにぶつかり、可能性を感じるビジネスになってきています。

直近の取り組みとして、新しく国際的なビジネスを展開することになりました。小さなお子さんを育てているお母さんに特化した中国のウェブサイトがあり、約1億人の会員に向けて日本の上質な化粧品や家具などを提供することを始めています。

軸足を地上波テレビ放送に置きながら、今後もさまざまなことにチャレンジしていきます。

放送局でありながらも多数の事業内容を手がける複合企業でありたい

近年、テレビ業界に大きな変革が起きていることは間違いありません。視聴率を背景に広告収入を得る従来型のビジネスモデルが難しくなりつつある中、2018年には若手社員中心のプロジェクトで討議して、<つなげるテレビ。>という企業メッセージを発表しました。
伊達 寛
つなげるテレビ。

東京のアレコレを解決する会社でありたい。
いろんな声に耳を傾け、想いをつなぎ、
ほっとする暮らしや素敵な未来を、一緒になって創りたい。
東京のテレビ局として。

多様性を 伝える ツナゲル。
このメッセージに込めたのは、視聴者のみなさまに良い番組を作ってお届けするのはもちろん、TOKYO MXが、多様なコミュニティに出向いて良い関係を作る“行動するテレビ局”でありたい、という思いです。東京でそれぞれが抱えている課題を、番組などを通して一緒に考え、解決する一翼を担うことで、確かな信頼関係を少しずつ築き上げることができれば、そのコミュニティとクライアントをつなげる場や方法も提供できると考えているからです。
伊達 寛 晋平太さんと。
<つなげるテレビ。>
「ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト」
アンバサダーの晋平太さんと。
いま、若手社員には、次に向けての新企画を考えてもらっています。『5時に夢中!』などの看板番組とは別に、コアなファンから支持される新番組をスタートしたいと思っているのです。「放送だけで完結しないぞ」という気概を持った、多面的に展開できるコンテンツ作りにチャレンジしてもらいたいですね。

テレビ局がこれまでどおりのことをしていくだけなら、若い人たちに魅力を感じてもらえないでしょう。私たちはテレビ局だけで終わる気はありません。テレビ番組を放送しながら、多数の事業も手掛ける複合企業でありたいと思っているのです。

TOKYO MX新卒採用担当者から

TOKYO MX 24周年のカップケーキ
2020年秋で開局25周年、平均年齢38.8歳の
元気なテレビ局で一緒に成長しませんか
学生のみなさんが企業を選ぶ時に大切なポイントは、「その企業が時代の変化に対応し、新しいビジネスモデルに挑戦できる風土にあるか」だと思います。 社員がそのように積極的でいられる雰囲気だからこそ、企業としての成長はもちろん、社内には自然に生き生きとした活気があふれ、豊かなコミュニケーションがうまれ、社員がお互いを尊重しあう社風ができあがるのではないでしょうか。

私たちTOKYO MXも、“地上波の民放テレビ局”の矜持をもって、新規事業や未知なる分野にチャレンジし、成長し続ける企業でありたいと思っています。みなさんも、「企業が今日までに取り組んできたこと、そして未来にどんなビジョンを持っているか」をひとつの視点として、企業選びをしてみてはいかがでしょうか。

インタビュアー(マイナビ編集部)から

TOKYO MXは東京では最も後発の局で、当初アナログUHF局だったため、視聴者はUHFアンテナを取り付けなければ番組を見ることができなかった。そうした開局時からの厳しい環境の中で、チャレンジを続けてきたDNAが、独自性のあるコンテンツや多面的な事業展開で評価を受ける原動力になっている。

「キー局と比べると制作規模等でハンディキャップはある」と伊達社長は話すが、そのハンディキャップを自由な発想で逆手に取ったのが『5時に夢中!』を始めとする今の看板番組であり、コアなファンを熱狂させるイベントである。

拠点である首都・東京を大切にし、東京や日本という枠を飛び越えて、世界を視野に入れた新たなビジネスを創り出していく同社に、テレビ業界の明るい未来が見えた気がする、そんな取材だった。
社内式典で社員に向けて話す伊達社長
社内式典で社員に向けて話す伊達社長