小池知事 テレワークで「人間らしい生活を」
(ビジネス - 2017年7月20日 18時30分)
職場から離れた場所で働くいわゆる「テレワーク」を推進するため、東京・千代田区で最新技術を集めたイベントが開かれました。会場には東京都の小池知事も訪れ、自身が肝いりで進める政策に改めて意欲を見せました。
テレワークは小池知事が働き方改革の一つとして進めるものです。テレワークとは、テレ=「離れた所」とワーク=「働く」を合わせた造語で、出勤せずに自宅などで働くことです。小池知事は会場で「ぜひテレワークを日本の働き方の一つとして定着させることで、子育てや介護などいろいろ事情があるだろうが、いつでもどこでも仕事ができるようにしたい」とあいさつしました。
今回のイベントでは、テレワークの良さを実感してもらおうと体験コーナーが設置されました。東京都がテレワークを推進するために紹介しているものの中には、テレワークロボット「オリヒメ」の展示もありました。オリヒメにはテレワークを行うためのさまざまな機能が付いていて、操作する人がその場にいなくても会話に参加できるほか、タブレット端末などを使ってオリヒメを通して周囲を見渡すこともできます。また、さまざまな感情を表す動作がプログラムされていて、その時の状況に合わせてオリヒメを動かせます。オリヒメの開発者・吉藤健太朗さんは「今までのテレワークは映像で一定時間だけ、会議の時だけつなげるという方法で、存在感とか人間らしさというものを伝達できていなかった。一緒に喜んでいるということを、周りの人も感じることができるようになった」と話しています。イベントではこのテレワークロボットを小池知事も体験しました。
24日には都内にテレワークの情報提供などを行うテレワーク推進センターがオープンし、今後さらなる普及が期待されています。小池知事は「もう一度人間らしい生活を取り戻して、日本がより豊かに、心も豊かに、経済的にも豊かに。ぜひこのことがテレワークによって促進されますように」と期待を述べました。
テレワークを活用して週に5日、多摩市の自宅で勤務している女性を取材しました。女性はテレワークには大きなメリットがあると感じています。その一方で、在宅勤務が広がるためにはまだ課題もあるようです。