プレミアムフライデー 都内で記念イベント…導入企業も
(その他 - 2017年2月24日 18時30分)
月末の金曜日に仕事を早く終える「プレミアムフライデー」が24日から始まりました。東京都内各地では午前中から記念イベントが開かれ、早速、午後3時に退社をする企業も出てきています。
銀座三越で行われたイベントではタレントの橋本マナミさんらがビールで乾杯し、キャンペーンのスタートを祝いました。また、丸の内で行われた催しには東京都の小池知事が出席し、自身が2005年に導入した「クールビズ」を引き合いに出し「環境大臣の時にクールビズを国民に『せーの』でトップダウンで始めた。その時のように、働き方の意識改革のきっかけにプレミアムフライデーがつながれば」と、プレミアムフライデーへの期待感を語りました。
政府や経済界が進めるプレミアムフライデーは月末の金曜日の仕事を午後3時に終わらせて買い物や旅行などを促そうとする取り組みで、働き方改革につなげる狙いもあります。丸川五輪相は会見で「職員にはできるだけ午後3時に帰るようお願いをした。3時に退庁した後、どんな文化的活動、スポーツをするかは個人に任せている」と話しました。
一方、民間企業でも早速、プレミアムフライデーを実行に移している企業がありました。中央区にあるインターネットサイトの運営企業は、従業員およそ30人全員が午後3時に退社する規則を作りました。社員の一人は「すごく運が良かったのが、夕方から飲み会があって途中から行くと言っていた。プレミアムフライデーのおかげで最初から参加できることになった」と話していました。
社員らは午前中から効率的に仕事を進めたり、会議を入れないようにしたりして3時に終えられるように仕事の仕方を工夫したといいます。午後3時になると社員らは次々と席を立ち、およそ10分後にはオフィスは誰もいない状況になりました。
プレミアムフライデーを公式に始めた企業や団体は全国でおよそ4000あり、今後、この取り組みがどこまで定着するかが注目されます。