都内で防災訓練 水上タンカーからマンションへ燃料補給
(地域・まち - 2015年1月17日)
6434人が犠牲になった阪神大震災から20年を迎えました。港区では高層マンションの非常用発電機の燃料を水上から補給する防災訓練が行われました。
震災の発生によって停電が起きた時に非常用発電機で発電し続けられるマンションを目指そうと、燃料を積んだタンカーからホースで直接給油する訓練が行われました。タンカーに積まれた90キロリットルの燃料は7日間・毎日8時間の発電量、合わせて8000世帯分に当たります。
非常用発電機の燃料供給は消防法により場所や量が決まっていました。しかし、東日本大震災の後に一部特例を認める仕組みができ、今回はその許可を求めての訓練で、東京消防庁の職員も立ち会いました。訓練の主催者は「僕たちは次に、燃料だけではなく水や食料も倒壊の危険がなく揺れに強い水上備蓄を目指したいと考えている」(港区高層集合住宅の防災を考える会・榎本茂さん)として「今後は安全性の確認など細かい審査を経た上で来月中に許可を得たい」と話していました。