江戸川区 産学官連携で「高級トマト」開発
(ビジネス - 2013年7月12日)
江戸川区できょう、区内の中小企業が秋田県の大学などと産学官で共同開発した栽培方法で育てたトマトの試食会が開かれました。
江戸川区本一色の畑では地元の農家と自動水やりシステムの技術を持つ企業、そして秋田県立大学、県農業試験場が共同でトマトの甘さを高める栽培方法をテストしています。きょうは、新たな栽培システムの開発に携わった関係者が集まって試食会を開いています。このトマトの甘さを糖度計で計ると7.5度で、従来の方法で育てた大玉トマトよりも1度以上甘さが増しています。これほど甘い大玉トマトは市場にほとんど出回っておらず、2倍から4倍ほど高く販売できる見込みです。区内の農家の方は「甘さとかは安定して、形なども良い物ができた。勘でやってるのと違うと感じた」と話していました。
この事業は、産学官と金融機関の連携を図る団体・コラボ産学官に参加している秋田県立大学と区内企業の連携を江戸川区が支援して実現しました。秋田県側は東京で開発商品をブランド化して、地元にその成果を波及させたい考えです。環境技術サービスの平野征夫社長は「(豊富なデータと人材を持つ)大学・農業試験場、それから工業技術者、農家が全部連携して協力し合えれば、非常に付加価値の高い素晴らしい技術が生まれていく」と話しました。
江戸川と秋田の技術が詰まったこの高級トマトは商品化に向けて期待が高まっています。