大規模災害に備え…調布市「トイレカー」都内で初導入
地域・まち - 2025年1月9日 11時00分
東京・調布市は首都直下地震などの大規模災害でトイレが使えなくなる事態に備え、都内の自治体で初めてトイレカーを導入しました。
今回導入されたのは「ゲゲゲの鬼太郎」をモチーフにしたトイレカーで、作者・水木しげるさんゆかりの地である調布市のオリジナルデザインです。トイレカーとは水洗トイレとタンクを備えたトラックで、2024年の能登半島地震では断水でトイレが使えなくなった地域で活用されました。これを受け、調布市は首都直下地震などの大規模災害に備え、洋式トイレや多機能トイレなどを搭載したトイレカーを導入し、1月8日にお披露目しました。
市によりますと、購入に当たってはクラウドファンディングを行い、市内外の235人から1500万円余りが集まったということです。市の担当者は「調布市で災害が起きた時、あるいは全国の自治体で災害が起きた時、清潔なトイレ環境の確保に貢献したい」と話していて、市ではトイレカーを災害時やイベントで活用するほか、必要に応じて全国の被災地にも派遣する方針です。