北海道で震度7 交通や経済…東京でも影響広がる

( - 2018年9月6日 18時30分)

 6日午前3時すぎに起きた震度7の地震で、北海道では深刻な被害が発生しています。東京都内でも空の便に欠航が相次いだほか、営業できない店があるなど、都民の生活にも影響が出ています。

 今回の地震の影響で、都内と北海道各地を結ぶ便を中心に、全日空で130便、日本航空で92便など、航空各社で欠航が相次ぎました。羽田空港の利用客は「新千歳空港に行く予定。北海道に帰る便が欠航になったので、振り替えてなるべく早く帰りたいが、全然駄目みたいで大変」「(旅行で)女満別空港へ行こうと、ホテルもレンタカーも全部予約した。出発が駄目なら、涙を流すほかない」などと話していました。

 影響は経済活動にも出ています。千代田区有楽町にある北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」は、札幌の本社とつながっているネットワークが途切れてレジが使えなくなったため、臨時休業になりました。そのため、この日作ったコロッケなどのお総菜は廃棄処分になり、商品の仕入れにも影響が出ているといいます。店では、現在のところネットワークが復旧する見込みは立っておらず、いつ営業再開できるか分からないということです。副店長の高島良幸さんは「取引先から商品の供給が難しいと連絡をもらっている。これから2、3日はどんな状況になるか予想がつかない」と話しました。

 新宿の京王百貨店では、被災地を応援しようという動きが始まっています。京王百貨店では現在、北海道の物産展が開催されていて、義援金を募る箱が設置されました。募金をした人は「募金箱を設置していると聞いたので来た。力になれれば」と話していました。京王百貨店によりますと、物産展は予定通り9月11日まで開催しますが、地震の影響で今後、半分ほどの店で在庫が不足する恐れがあるということです。

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