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2013年8月24日放送
私小説「還れぬ家」にみる家族・故郷・老い

放送内容

佐伯一麦先生の著書「還れぬ家」は、
少年時代からの父母との確執、
そして、認知症になった父を妻とともに介護する日々について
私小説として文芸誌に連載されていました。

2011年3月11日、東日本大震災が起きて、
佐伯先生も被災者のひとりとなり、
震災後を生きる自分たち家族の今と、父の死、
異なる時間を交錯させながら描いています。


□自分のこと、身の回りのこと事実をありのままに書く私小説

□濃密な家族的なものから世の中が離れるにつれ、失った寄辺に対する憧憬が広がっている

□私小説とは自画像を描く試みと、自分を認識する不可能性

□ひとつひとつの丁寧な言葉で描かれるリアルな日常

□圧倒的に読まされる私小説の魅力

□中江藤樹の言った学問、知行合一とは?

ゲスト紹介

佐伯一麦
佐伯一麦
さえきかずみ
1959(昭和34年)宮城県仙台市生まれ
仙台第一高校卒業、週刊誌記者、電気工など様々な職業を経験した後、1984(昭和59年)「木を接ぐ」で作家となる。

【近著】「光の闇」(扶桑社) 「還れぬ家」(新潮社) ほか

【著書】
「ショートサーキット-佐伯一麦初期作品集」(講談社文芸文庫)〔野間文芸新人賞〕
「ア・ルース・ボーイ」(新潮文庫)〔三島由紀夫賞〕
「鉄塔家族」(朝日文庫)〔大佛次郎賞〕
「ノルゲ」(講談社)〔野間文芸賞〕
「石の肺」(新潮文庫)

【共著】「往復書簡 言葉の兆し」[吉井由吉氏との共著](朝日新聞出版)ほか多数。
富岡幸一郎
富岡幸一郎
とみおかこういちろう
文芸評論家、雑誌「表現者」編集長、関東学院大学文学部比較文化学科教授、鎌倉文学館館長。 
1957(昭和32年)東京生まれ、中央大学文学部仏文学科卒。
在学中「意識の暗室―埴谷雄高と三島由紀夫」で『群像』新人賞評論優秀作を受賞、文芸評論活動に入る。 
【著書】『打ちのめされるようなすごい小説』(飛鳥新社)、『非戦論』(NTT出版)、『文芸評論集』(アーツアンドクラフツ)、『新大東亜戦争肯定論』(飛鳥新社)、『スピリチュアルの冒険』(講談社)、『使徒的人間─カール・バルト』 (講談社文芸文庫) 『千年残る日本語へ』(NTT出版)、『最後の思想―三島由紀夫と吉本隆明 』(アーツアンドクラフツ)  
【共著】『私小説の生き方』(アーツアンドクラフツ)、「文明」の宿命(NTT出版)ほか。

良著のすすめ

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喪われた家をテーマに著者が新たな展開をみせた傑作長編小説。
【タグ】 社会  文化  歴史  戦争       
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