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2012年9月15日放送
大恐慌にあらわれるか世界資本主義

放送内容

■これからやってくるのは(戦前に匹敵する規模の)恐慌である
戦前の状況の再来を思わせる。
どういうわけか日本では危機感がなく、経済が一時期の混乱を脱すればまた平和と繁栄が戻ってくると思い込んでいる。
■問題の本質はグローバル化にある
資本の急激な移動によりバブルが多発し、国家が振り回される時代になった。
戦前の恐慌の前も、グローバル化が進んでいた(第一次グローバル化)。
グローバル化の時代は、国家の対立や国内の内紛が激しくなる。
■保護主義の台頭はグローバル化の必然的帰結
経済学者は自由貿易が経済合理的だと言うが、国内政治・社会の公正と安定を犠牲にすることで、最終的には強い反発をもたらす(ポランニーの『大転換』)。
グローバル化によって経済社会が大混乱になれば、保護主義の台頭は不可避であり、いまのグローバル化はそのうち脱グローバル化の動きにとってかわると予想される。
■資本主義は安定などしない
資本主義は(不確実な状況下で行われる)投資によって前進する経済体制(ケインズ)。
経済学者はバブルを例外と考えるが、不確実性を重視すると、バブル(とその崩壊)は資本主義の必然だと考えるべき。

ゲスト紹介

柴山桂太
柴山桂太
しばやまけいた
滋賀大学経済学部准教授。雑誌「表現者」編集委員。 
1974(昭和49)年東京生まれ。京都大学経済学部卒業、京都大学院人間・環境学研究科博士課程単位取得。現代社会論・思想史専攻。
【著書】『静かなる大恐慌』(集英社新書) 『現代社会論のキーワード-冷戦後世界を読み解く』〔佐伯啓思・柴山桂太編〕(ナカニシヤ出版) 『グローバル恐慌の真相』(集英社) 『危機の思想』『「文明」の宿命』(NTT出版)ほか。

良著のすすめ

静かなる大恐慌 柴山桂太〔著〕 集英社新書 777円
静かなる大恐慌 柴山桂太〔著〕 集英社新書 777円
世界は「静かなる大恐慌」に突入した。危機的なのは経済だけではない。国際政治は一九二九年の世界大恐慌をはさんだ、ふたつの世界大戦の時代と同じコースを歩み始めた。
グローバル化が必然的に招く、社会の不安定化と経済の脆弱化。
2012年9月14日
表現者2012年09月号¥1,300 ジョルダン
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EUの没落―その致命的欠陥
特集座談会
藤井聡、柴山桂太、西部邁、富岡幸一郎
そろそろ子供と「本当の話」をしよう 1,575円 西部邁 KKベストブック
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現代日本は病んでいます。
この暗闇の中、若者はどう生きる術をみつければよいのでしょう。
現代を憂う思想家・西部邁が子供や孫に語りかけるつもりで、この本を作りました。
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