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「憩いの場」が消える… 無料入浴施設の廃止決定で高齢者反発

(地域・まち - 2018年12月3日 18時30分)
 東京・青梅市が2018年度末に、高齢者の憩いの場となっている無料入浴施設の廃止を決めました。これに対し、市役所の前には「風呂廃止反対」と書いた大きな紙を持った高齢者も現れる事態となっています。反対意見があっても青梅市が廃止を推し進めようとする背景には、厳しい台所事情があります。

 青梅市内の高齢者向け施設・小曾木保健福祉センターには、大きなお風呂で温まろうというお年寄りがこの日も訪れていました。施設を利用する人からは「最高。お風呂大好き」「行くところもないから、毎日来ている」などと、楽しむ声が聞かれました。この施設は1995年に青梅市が高齢者の交流の場を目指して作ったもので、市内に住む60歳以上の人であれば誰でも無料で利用することができ、高齢者の「憩いの場」として親しまれています。利用する人からも「じいさんばあさんは、これが楽しみ。これがなくなるのは困る」といった声が聞かれます。

 しかし、この「憩いの場」に廃止の危機が訪れています。

 11月末、青梅市役所の前には鉢巻き姿の高齢者グループが「風呂廃止反対」を訴える大きな紙を持って、存続を訴えていました。廃止反対を訴える嶋崎和明さん(77)は「この場所が社交場。裸の付き合いでお風呂に入り、上がってからもみんなでお茶飲みしたり。1人暮らしが多いから、みんな楽しみで来ている」と話します。

 青梅市内には無料のお風呂がある高齢者向けの福祉センターが、沢井と小曾木の2カ所にあります。青梅市によりますと、この施設は2つ合わせると総建設費は約8億円で、運営費は毎年3500万円ほどかかっているといいます。

 青梅市は厳しい財政状況が続き、人口減少と高齢化が進む中、公共施設のうち8割が築30年以上たっていて、今後、全ての施設を維持・改修していくことは財政的に難しいとして、2016年度から公共施設の再編を進めています。そして、青梅市は2017年、2つの福祉センターの風呂を、設備が老朽化したことや補修や維持が難しくなったことを理由に、2019年3月いっぱいでの廃止を決め、センターも2019年度いっぱいで閉鎖する方針です。

 青梅市の浜中啓一市長は11月30日の定例会見で、今後の方針について「老朽化に伴って、維持管理が大変厳しい状況。これからの高齢者の健康を全体的に捉えて進めたい」と語りました。青梅市は代替案としてスポーツセンターの体操教室を高齢者の交流の場にする考えで、施設の後利用については売却か貸し出しを検討しているということです。

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