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豊洲の入札、3回連続で不調 移転日への影響懸念も

(都政 - 2017年11月28日 18時30分)
 東京・豊洲市場の追加安全対策となる、地下空間の床をコンクリートで強化する工事の入札が3回連続で不調となりました。工事の遅れが懸念される中、東京都は移転日に影響が出ないよう、年内にも4回目の入札を行う方針です。

 この工事は水産卸棟の地下空間の床をコンクリートで強化するもので、9月と10月初めに行われた入札で、いずれも参加する会社の数が規定を満たさずに不調に終わっていました。

 10月下旬に行われた3回目の入札では、東京都が独自に工事費用などを算出した「予定価格」を事前に公表しましたが、参加したのは1社だけで、業者が算出した入札価格が予定価格を1億円以上も上回り、またしても不調となりました。

 今回の入札改革は2017年3月、東京都の小池知事が入札制度を見直す方針を発表し、6月26日分の入札から新しい制度を試験的に導入しました。柱は予定価格を入札の後に公表することや、1社のみの入札の場合には入札を中止にすることなどです。小池知事は5月の会見で「改革の趣旨は、多くが入札に参加しやすい環境をつくり、入札の競争性と透明性を高めることだ」としていました。

 しかし、新しい制度で行われた豊洲市場の追加対策工事の入札は9件の工事のうち、落札されたのは2件にとどまっています。残りの7件は予定価格の超過や、参加が1社のみの場合などで不調となっていて、2018年10月中旬の市場移転日が日に日に近づく中、工事の遅れが懸念されています。

 東京都は今回不調だった入札について早急に検証を進め、年内にも4回目の入札を行う方針です。

<豊洲市場の追加工事、入札不調の影響は>

 小池知事の肝いりで始めた入札制度の改革がなかなかうまくいっていません。今回の入札の詳細と今後の豊洲移転への影響について見ていきます。

 この工事は、市場移転のためには欠かせない追加の安全対策工事の一つです。東京都は、算出した工事費用など「予定価格」を4億1919万円として、この価格を業者が入札する前に公表していました。

 これに対して、入札を予定していた業者は10社ありましたが、不参加が2社、入札辞退が7社となり、結局、入札したのは1社だけでした。唯一入札された価格は5億3800万円で、都の予定価格よりも1億円以上高かったため、この入札は「無効」となりました。

 この工事を含め、追加の安全対策工事は全部で9件あり、入札は行っているものの、まだ7件の工事で業者が決まっていません。東京都は年内にも次の入札を行う方針ですが、結果次第では豊洲市場の移転スケジュールへの影響が懸念されています。

 市場関係者からは、移転時期や入札について不安や諦めの声が聞かれました。築地市場の関係者の中には「入札かけて手を挙げる人が少なくても当然じゃないか。仮に手を挙げた業者がいても、採算的にペイできないと思う」といった声や「(豊洲への移転開場が)1年延びて、また延びるのかなと感じる。悪いけど、信用ないでしょ」といった意見もありました。

 東京都は、いずれの入札も工事期間を2018年の5月下旬ごろから6月として、行っています。東京都は豊洲市場の開場日を2018年の10月中旬と予定していますが、築地の業界団体は7月までに工事の完了と、知事による安全宣言を東京都に要望しています。そのための工事の入札ですが、うまくいっていない現状です。

 逆算すると2018年の早い時期にも工事を始めないと、その後のスケジュールに影響を及ぼす恐れがあります。豊洲市場の移転には、他にも「受け入れ先の江東区の了承を得ること」や「築地の跡地活用」など課題が多くありますが、移転予定日まで1年を切っていて、残された時間は多くありません。

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