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介護施設で虐待殺人 人材育成と待遇改善が急務

(事件・事故 - 2017年11月14日 18時30分)
 東京・中野区の老人ホームで83歳の入所者を湯を張った浴槽に投げ入れて殺害した疑いで、この施設に勤務していた元介護士の男が逮捕されました。

 警視庁によりますと東京・杉並区の皆川久容疑者(25)は、中野区にある有料老人ホームに介護士として勤務していた2017年8月、入所していた藤沢皖さん(83)を浴槽に投げ入れて溺れさせ、殺害した疑いが持たれています。

 調べに対し皆川容疑者は「何度も布団を汚され、いいかげんにしろと思ってやった」と話し、容疑を認めているということです。

 また、事件発生当時、任意の事情聴取で皆川容疑者は「ナースコールが入ったため離れ、戻ってきたら風呂で溺れていた」と話していましたが、実際にはナースコールは入っていませんでした。

 皆川容疑者は事件があった数時間前にもベッドにいた藤沢さんの首を絞めていたといい、警視庁は介護のストレスが事件につながったとみて、いきさつなどを詳しく調べています。

 老人ホームを運営するニチイケアパレスの秋山幸男社長は会見を開き「ご逝去された入居者、遺族の皆さまには誠に申し訳なく、深くおわび申し上げます。二度とこのような事態を発生させないようこれまで以上に社員教育の徹底、安全管理体制の強化を図ります」と謝罪しました。

<高齢者介護の虐待 増加の背景は…>

 今後、ますます高齢化が進み、介護施設などの需要が高まると考えられています。こうした中、施設での虐待をどう防ぐかが課題となっています。

 東京都では、介護施設従事者による虐待の件数が増えています。2006年度は4件でしたが、この10年間で右肩上がりに増え、2014年度には30件に上りました。また、都への相談・通報件数は2015年度で109件ありました。

 虐待件数が増えている理由として、都の福祉保健局は「施設の入所者は増えているものの、介護をする人材が不足していること」、また「認知症の人が虐待の対象となることが多く、認知症に対する介護従事者の教育・知識・技術などが十分に備わっていないこと」などが考えられるとしています。一方で「虐待の相談窓口が増えたり法整備が進み、虐待の認知件数が掘り起こされた可能性があるのではないか」ともみています。

 法整備という点では、2006年4月に高齢者虐待防止法が施行され、実際に法律の施行後、報告件数が増えています。

 東京はすでに5人に1人が65歳以上の「超高齢社会」に突入していて、介護従事者の育成や待遇の改善など、課題を克服する施策が急務となっています。

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