神田祭 約100基の「神輿宮入」と薬祖神社近くでは初の「総代献饌」
(地域・まち - 2017年5月14日 18時00分)
東京・千代田区にある神田明神の神田祭で14日、約100基の神輿による「神輿宮入」が行われ、境内には朝から威勢の良い氏子たちの掛け声が響きました。1300年近くの歴史を持つ神田明神は、江戸時代には「江戸総鎮守」として将軍から庶民に至るまで広く信仰を集めてきました。中でも神田祭は、祭りの行列が江戸城の中に入ることが許され、将軍がその様子を見て楽しんだことから「天下祭」と呼ばれています。また、神田祭の行列を迎えて氏子総代が執り行う神事「総代献饌」が、初めて中央区日本橋室町の薬祖神社近くで行われました。神田明神に祭られている大己貴命と少彦名命は、薬祖神社にも祭られていて、医薬の発展を見守る神として信仰を集めています。薬祖神社はこれまで日本橋本町のビルの屋上にありましたが、日本橋を「薬の町」としてアピールしようと、去年、「福徳の森」に遷座しました。遷座して初めて迎えた神田祭で、神田明神氏子総代として「総代献饌」を行った薬祖神奉賛会の藤井隆太会長は、「神田明神の氏子の管内ですから(神田祭で遷座後)初めてアピールさせていただいたということ。皆さん薬って言いますと、特に病院の薬はもらうと言いますね。あれは大きな間違いで、もらっているのではなく大変なお金がかかっている。ですから薬の神様があるということでもう一度、薬の重要性を、いかに薬は大事なものか、あるいは自ら健康になるということが、どんなに大事かということをもう一度認識して欲しい」と話しました。