豊洲移転日が再び不透明に 市場業者から不安の声

(都政 - 2017年11月10日 18時30分)

 11月10日は、東京都の市場の移転問題で当初、豊洲市場の開場日が決まる会議が開かれる予定でした。しかし、地元の東京・江東区が受け入れに難色を示していることを受け、決定が先送りされました。これについて、市場業者からは不安の声が上がっています。

 東京都と業界団体は11月10日、豊洲市場の開場日を来年=2018年10月11日と決める会議を開く予定でした。

 しかし、地元の江東区が豊洲市場に整備予定の観光施設の事業者が撤退を検討していることに懸念を示し、整備が確定しない限り「市場の受け入れを再考せざるを得ない」としていることを受けて業界側が反発し、会議は延期され、開場日の決定は先送りされました。

 市場の関係者からは「早く決めてほしい、その一言。もう1年も(移転が)延びている。築地であと何年もできると思いますか。無理でしょ」「あまり考えていない。ただ、(豊洲に)行かなければいいなと思っている。あまり深く考えても…やっぱり行きたくないね。本当に行きたくない」など、さまざまな声が聞かれました。

 業者から不安の声が聞かれる中、東京都の小池知事は10日の定例会見で、市場の業界団体に丁寧な説明をした上で、できるだけ早く移転日を決める協議会を開きたいという意向を示しました。

 小池知事は「江東区とさまざまな意見交換、十分な調整など進めている。業界団体に丁寧に対応して、できるだけ早く新市場建設協議会を開催できるようにお願いしたい」と述べました。

 小池知事はこのように、移転については地元・江東区の理解と協力が必要としましたが、小池知事自らが江東区に出向いて交渉するかどうかは明言しませんでした。

 これまで、江東区の山崎区長は市場内の観光施設が市場と一緒にオープンすることを求めていましたが、移転延期などにより、同時オープンは難しい状況になり、都の責任を問いただしていました。9月の会見で山崎区長は「現実を踏まえると難しい。1年で(観光施設の)建物が建つはずもない。東京都はしっかりと責任を果たしてもらいたい」と苦言を呈していました。

 これについて、小池知事は10日の定例会見で「特ににぎわい施設は開場に向けて、できるだけタイミングを合わせたいというのが江東区の気持ちだろう。その辺りもよく捉えて、都としても調整を図っていきたい」と述べました。

 小池知事がどのようなリーダーシップを発揮し、地元・江東区と市場関係者の理解を得ていくのか、都民の視線が注がれています。

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