名誉都民に草間彌生さんら 「死ぬまで芸術励む」

(文化 - 2017年10月2日 18時30分)

 東京都の発展や都民生活の向上に力を尽くした人に贈られる「名誉都民」の表彰式が行われました。

 名誉都民に選ばれたのは、東京大学の総長を務めていた、物理学者の有馬朗人さん▽IOC=国際オリンピック委員会の名誉委員で、元スキー選手の猪谷千春さん▽水玉模様を用いた個性的な作品を数多く生み出している、芸術家の草間彌生さん▽テレビ草創期から活躍している、女優でユニセフ親善大使でもある黒柳徹子さん──の4人です。

 2日の式典で草間彌生さんは「死ぬまで芸術に励みたい」と、力強く今後の作品作りへの意欲を示しました。

 名誉都民の選出は1953年から行われていて、2日の式典には黒柳徹子さんを除く3人の名誉都民が出席しました。この中で東京都の小池知事は2020年東京オリンピック・パラリンピックが東京都の成長につながるとして「これからの東京をけん引するため、まだまだ力を借りねばなりません。次の世代の若い人たちを温かく育ててくださいますようお願いします」と述べ、成功のためには名誉都民らの知識と経験が必要だと強調しました。

 このうち、芸術家の草間彌生さんは、自身の作品に多く使っている赤い水玉模様のバインダーを手に「皆さまからの励ましを頂いて、生涯にわたって死ぬまで芸術を励んでいきたい。これまで私の芸術の発展に力を貸してくださった多くの皆さまに心からありがとうと申し上げます」と喜びを語りました。

 草間さんの選出に、街の人たちからは「大好きなのでうれしい。素晴らしいこと」「すごく好きです。ドット柄がたまりません。私も赤い髪にしたいぐらい」などといった声も聞かれました。

 名誉都民は今回の4人を含め、合わせて111人となりました。

<新宿区に草間彌生美術館が開館>

 名誉都民の受賞に先立って、新宿区に草間彌生さんの作品45点を集めた美術館がオープンしました。草間さんが「念願だった」と語る美術館を取材しました。

 美術館は地上5階、地下1階建てで、外観には草間さんを代表する水玉模様が描かれました。開館に合わせて初公開の作品など45点が展示されています。

 事前に行われた内覧会には草間さんも出席し「終生の念願だった美術館を建て、作品を見ていただきたいという希望が達せられることは生涯最大の感激」と喜びを語りました。

 美術館の開館に合わせて作られた目玉作品「無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく」は、鏡で囲まれたスペースに水玉模様の黄色いかぼちゃ敷き詰められていて、草間さんが「人生の生きざまを見いだしてほしい」というメッセージを込めた作品です。また、草間さんの世界は館内のエレベーターやトイレの中までも広がっていて、たっぷりとその魅力を堪能することができます。

 開館記念展は2018年2月25日までの開催で、今後は作品の入れ替えなども行われる予定です。美術館は1日4回の入れ替え制で、チケットは事前購入が必要です。

 このほか、都内では銀座最大級の複合商業施設・ギンザシックスの吹き抜け空間でも草間さんが手掛けたバルーンアートを見ることができます。施設の担当者は「非常に強いインパクトで、空間に楽しさと驚きをもたらしてくれる、ギンザシックスの象徴だ」と胸を張っています。

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