日本の祭り「濹東の粋!獅子が舞い神輿が踊る 東向島白鬚神社ほんまつり 拾参番神輿渡御」

2013年7月7日(日)17:00~17:55 放送


◆放送内容

「ここは下町向島、白鬚橋のあたり・・・」 なぎら健壱の『下町』、出だしの一節です。
今回のお祭りの地元が、まさにこの場所。知る人ぞ知る、古くからの東京のランドマークです。界隈には、永井荷風の「濹東綺譚」の舞台となった町、玉ノ井があり、神社の氏子衆・図子のひとつとして、神輿を担ぎます。
そして現在であれば、忘れてはいけないのが、東京スカイツリーのお膝元あること。境内から、江戸切子を模した粋でシャープなお馴染みの立ち姿が望めます。
新旧とりまぜ、東京のなかの東京といえる場所。

そこで繰り広げられるのが、白鬚神社の夏祭り。

神社の祭神、猿田彦は、日本神話で天照大神の孫が降臨する際、先頭に立ち道案内したとされることから、後に「交通の神」として信仰を集めます。江戸時代中期、隅田川を挟んで浅草の対岸にあたる向島の開発が進むと、旅立安全・交通安全に加え、「お客様を連れてくる」縁起の良い神様として、名だたる料理店などからも商売繁盛の神様として崇められるようになった、大江戸八百八町の交通の拠点・隅田川の畔に鎮座するに相応しい神様です。

今年は3年に1度の「ほんまつり」。
恒例の拾参番神輿(本社神輿)は、嘉永元年(1848年)に製作されたもの。
加えて、実に数十年ぶりとなる「八番神輿(おんな神輿)」 。そして祭りの幕開けに、神輿を煽り、先導する、その名もまさに「あおり獅子」、これを28年ぶりに催す計画も進んでいます。
いずれも品格に満ち、巡行するその姿は、古式ゆかしい祭りの趣を伝えています。

変わり行く東京に現在も確実に受け継がれている(江戸っ子というよりは)東京っ子の、水際立った息遣いを感じる、一瞬の夏です。

ダイドー 日本の祭り 白鬚神社ほんまつり



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